私は札幌市青少年科学館の天文指導員というボランティアをやっています。

 

天文指導員の目的の一つは、

星空や宇宙の素晴らしさ・感動を多くの人に伝えることです。

 

先週土曜日、月１回ペースくらいの定例研修がありました。

その中で「『伝える』ことができる指導員を目指して」と題してのワークショップのようなものがありました。

 

天文指導員は市内各地の町内会や小学校に行き、星空解説や望遠鏡で星を見せたりして宇宙の楽しさや感動を伝える仕事をします。

 

対象は主に小学生が多いです。

では、小学生に「伝える」ためには何が必要か？ということですが、

 

「正しく」伝える

「楽しく」伝える

というのが土台だという話でした。

 

その辺には大変納得です。

 

そこでワークショップが一つ、

「任意の星座について、楽しく伝える手立てを考えなさい。」

 

え〜〜、これがですね、サッパリ思いつかないわけです。

「星座」を「楽しく」伝えるなんて・・・。

 

ギリシャ神話を絡める？？

私、ギリシャ神話ってさっぱり興味がないのでわからない。

覚える気もなかったので覚えていない。

 

いや、それ以外にも楽しく伝えるやり方はあるはず・・・と思うものの、

やっぱり全然思いつきません。

 

撃沈です。

いやあ、「伝える」って、ほ〜んと、難しいものですね。

 

 

相手が小学生じゃなくても、大人でも難しいと常々感じます。

 

 

さて・・・

「伝える」という行為はパソコン教室の業務にもとても大切で、今回の天文指導員の研修は大いに考えさせられました。

 

 

 

パソコン教室でも、パソコンの楽しさや便利さを伝えたいと考えています。

それプラス、感動もぜひ伝えたいと思っています。

 

 

が・・・、つい先日やってしまった失敗があります。

そのお話をしましょう。

 

 

この２月に入会されて８回ほど通った生徒さんが、

「挫折しそう」「落ち込む」としきりに言い始めたのです。

 

ご自身の進み方が思いのほか遅いことにまどろっこしさを感じ

思いのほか忘れてしまうことに気落ちしているようなのです。

 

「みなさん似たようなものですよ。あせらず、自分のペースで行きましょう。(^_^)」

と声をかけたものの、納得いっていないご様子でした。

 

 

その生徒さんが授業中に課題に取り組んでいました。

課題を完成させる過程であまり効率の良くないやり方をしていた為、完成させるまでに結構時間がかかりました。

 

ここで、もっと効率のいい時間のかからないやり方を教えたら喜んでもらえるのではないか？と思ったわけです。

そして、「こうするともっと速くできたんですよ〜。」とやってみせたところ・・・

生徒さんの表情が曇り、「落ち込む〜〜」と言われてしまいました。

 

思惑とは全く逆の反応が返って来たのです。

失敗でした。

 

 

その作業の効率の良さに感動してもらえるかな？感動を伝えられるかな？と思ったのですが、感動どころか落ち込ませてしまうとは・・・ (-_-;

 

 

 

たとえ効率の悪いやり方をしていても、出来上がったことについて「良く出来ましたね」と十分に承認するべきだったのかな？と今は思います。

 

生徒さん対応って、本当に難しいものですね。

 

 

 

生徒さん一人ひとりの感じ方には違いがあります。

同じ対応をして、喜んでくれる生徒さんもいれば落ち込んじゃう生徒さんもいる・・・。

 

その生徒さんがどのような捉え方をするか十分考慮した上で対応する必要があるんですね。

 

私もまだまだ未熟者だなあと思う次第です。

 

 

そして、落ち込ませてしまって申し訳ないと思いました。

「伝える」ことの難しさ、ことあるごとに実感しております。

 

 

 

 

 

 

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